Foresight 制作ドキュメント

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Foresight Product Report

レコーディング・メンバーについて

オールスター

レコーディングは曲想に合わせて一番マッチするメンバーを編成していきました。まず矢堀孝一(g)、菅沼孝三(ds)、永井敏己(b)の各氏とのセッションでは、おもにアグレッシブな曲を担当していただきました。このメンバーは言わずと知れたジャズ・フュージョン界のテクニシャンでしょう。スリリングかつソリッドでシャープなサウンドを目指すなら、このメンツと前々から考えていました。レコーディング直前にライブをやった感触がとても良かったので、その流れでレコーディングも一緒にお願いする形になったわけです。

もうひとつのグループ、木村万作(ds)、渡辺 建(b)、養父 貴(g)、原田芳宏(steelpan)の各氏とのセッションでは、音楽的には少し落ち着いた、より奧の深い大人の質感を目指しました。プリズムの黄金期を支えてきた万作さん&建さんというリズム・コンビは、僕にとって大船に乗った気持ちになれるし、他のメンツも前作『Floating Colors』のレコーディングでの共演をはじめ、多くのライブを一緒にやってきた方々なので、僕が何を求めているのかすぐ理解してもらえます。

そして、アルバムに大きな彩りを添えてくれたのがザ・芸者ストリングスのお姉さま方々。何度かライブなどでご一緒させてもらった流れで参加をお願いしました。ストリングスは僕にとって特別なもので、本作でも美しきゴージャスな空間からヒップで攻撃的なアンサンブルまで多彩な弦サウンドをフィーチャーしています。

メンバーの写真

Los Angelesとのやりとり

クール・サウンドから3枚目のアルバムをリリースできるという話が決まって、すぐに切望したのが、AOR系ミュージシャン(ボーカル)のゲスト参加でした。レーベルの主宰、中田利樹氏はAORに人生を捧げたといっても過言ではない音楽評論家、ライター、ラジオのパーソナリティーとして活躍している方です。僕の好きなエアプレイ、ジェイ・グレイドン、デヴィッド・フォスター絡みのCDは、このレーベルから多数リリースされているし、中田氏は多くのLAミュージシャンと交流が深い方なので、本作では「ダメもと」でいろいろとオファーをお願いしたわけです。前々から僕はボーカル曲も自分のアルバムで書いてみたいと思っていたので、丁度良い機会と思っていました。

まず最初に中田氏から、Joey Carboneという方を紹介してもらいました。この方は最初はLAミュージシャンのコーディネーターなのかな、と思ったら、実は後からわかったのですが、かなり日本びいきな作曲家、プロデューサーでもありました。スマップ、MAX、パフィー、などのアイドルをはじめ、日本のCM、イベント、映画音楽などの作品も長年手掛けている人でビックリ…。圧倒的なキャリアのある方でした。

そしてJoeyの方から紹介されたのが二人のボーカリスト、ジョセフ・ウィリアムスとトミー・ファンダーバーグです….。え、それって、元TOTOのジョセフ(映画音楽の大巨匠、ジョン・ウィリアムスの息子でもある)とデヴィット・フォスターとジェイ・グレイドンの双頭バンド、エアプレイのトミーのこと?と信じられない話。実はJoeyは、この二人のコーディネーターでもあったわけです。

Joeyとはその後、何度かメールでやりとりをしているうちに、どんな曲をこの二人に歌わせたいのかデモを送ってほしいということになり、さっそく打ち込みでスケッチを作り(これが狂喜乱舞のまま作ったものだから、アッという間に2曲完成)、mp3にしてインターネットで送りました。そしたら、直ぐさま2曲とも気に入ったというメールをいただき、これなら彼らに詩を書かせてもいいという流れになったわけです。

僕のつたない英文は、失礼&解読不能の数々だったと思いますが(笑)、joeyも日本語が少々できるようで、“kokoro ni simiru-!”とか“TORI HADA–!!”などど、妙な日本語が混じるメールで(笑)、まぁ大筋、コミュニケーションはうまくいったみたいです。これらのやりとりは、ひと昔前なら、数週間~1ヶ月はかかったと思いますが、インターネットのおかげで、ときにはリアルタイムのやりとりができたのが、やはり大きかったです。

そんなわけで、ジョセフ、トミーのキー合わせや、コーラス・パートの入れ方などの要望も、サーバーを立ち上げてmp3のやりとりで行い、最終段階のレコーディング時に、こちらからProToolsのオケを送り(NUENDOのデータを変換)、LAのスタジオでボーカル・レコーディングをしてもらったデータを送り返してもらう、という方法をとりました。

その後、中田氏がLAに行く機会があり、僕も同行したかったのですが、ミックス時期と重なり断念。ボーカル曲のミックスが終わったCDRを中田氏に渡して、先方への手土産として聴いてもらったところ、みんなかなり気に入ってもらえたようで、ホッとしました。joeyからは、今度は彼の仕事でも曲を書いてほしいと言われたときは社交辞令でも本当に嬉しかったです。

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