シンセサイザーフェスタ大阪 2003

シンセサイザーフェスタ2003 シンセサイザーフェスタ

東大阪心斎橋TBホール / 特設サイト

昨年好評だったシンセフェスタ東京が、今年は大阪で実現しました(2003/11/28~29)。このイベントは僕が所属している日本シンセサイザー・プログラマー協会(JSPA)主催のもと、多くの楽器メーカー、音楽ソフトメーカーにご賛同をいただいております、まさに“シンセの祭典”であります。往年の名機や最新シンセの数々の展示、試奏、それに各社の出展ブースでも試奏できたり、説明が聞けるのはもちろんのこと、ステージでは希少なビンテージ・シンセから最新のシンセや音楽ソフトにスポットを当てたステージ・プログラムがたくさん組まれていています(下記参照)。とにかく、シンセファンにはたまらないイベントであるのは言うまでもないでしょう。

開催日は連日、雨模様だったし、初の大阪でのイベントだったので入場数などを心配していたのですが、そんな心配に反して、両日とも会場がぎっしりと埋まるほどたくさんの方にご来場いただきました(総数約800人)。この場を借りまして厚くお礼を申し上げます。

個人的にも、普段お目にかかれないシンセなども演奏できるし、いろんな方々と直にお話できるし、和気あいあいのステージは実に楽しいし、もう言うことナシのイベントです(笑)。今回も大成功だったので、今後も開催されるのはまちがいないでしょう。

ステージ・プログラム

往年の名機スポットライト

シンセサイザーの歴史に燦然と輝く往年の名機にスポットを当て、 実際の音と共に解説します。
司会:氏家克典 出演:松武秀樹、大浜和史、沢彰記、篠田元一

シンセサイザー談義~シンセサイザーの未来はどっちだ?!

シンセサイザーのテクニカルな側面の遍歴を巡り、
未来のシンセ サイザーを語ります。
司会:氏家克典 出演:篠田元一、斎藤久師

バーチャルVSリアル~シンセサイザー聴き比べ大会!!

なんと本物とバーチャルを聞き比べます。
JSPAにしかできない 大胆企画!
出演:氏家克典、坂上暢

「テクノポリス」あの曲は、このシンセから生まれた!

シンセサイザーの歴史上最も代表的な曲「テクノポリス」の
秘話、秘技の数々が今明らかに!!
さらに実際に試用されたシンセの本物の音で再現!!
出演:氏家克典、篠田元一、斎藤久師
スペシャルゲスト:松武秀樹

シンセサイザー思い出談義~過去、現在、そして未来へ

あのサウンドが、あの音楽シーンが走馬灯のように蘇る!
必見!あのサウンドの秘技、秘話
司会:氏家克典 出演:松武秀樹、大浜和史、沢彰記、篠田元一

最新シンセサイザー特選レビュー

最新シンセサイザーにスポットを当て、実際の音と機能を
JSPAならではの切り口で解説します。
出演:氏家克典、坂上暢、篠田元一

最新ソフトシンセ特選レビュー

最新ソフトシンセにスポットを当て、実際の音と機能を
JSPAならではの切り口で解説します。
出演:氏家克典、坂上暢

「ライディーン」あの曲は、このシンセから生まれた!

シンセサイザーの歴史上最も代表的な曲「ライディーン」の
秘話、秘技の数々が今明らかに!!
さらに実際に試用されたシンセの本物の音で再現!!
出演:氏家克典、篠田元一、斎藤久師
スペシャルゲスト:松武秀樹

Part 1

篠田元一往年のシンセの名機にスポットを当てて解説しているところ。このとき僕はnord lead3などを担当しておりました。ステージ上は左より司会担当の氏家、大浜、松武、沢の各氏、それに小生です。生カメもステージ上に入っていたのでわかりやすかったと思います。
篠田元一たくさんのステージを担当していたので、多くのシンセを演奏しました。ここに写っているシンセ以外にもたくさん演奏したわけですが、ステージはすべてリハなしの本番だったので、ステージの合間に各シンセのオペレーションを必死で覚えるという流れであります。集中力、集中力!
篠田元一JUPTER-8、Minimoogなどのアナログ・シンセの名機もよく演奏しました。みんな比較的状態が良いものを用意してあるので、大きなトラブルは起きませんでした。久々にこういった名機をステージで弾くと、その音の存在感に改めて魅せられてしまいます。
synth_oosaka-18今回のステージでご紹介したシンセの中でも一際注目度が高かったのがドイツの新しいシンセ・メーカーHartmann NEURONです。モデリング系のシンセのようですが、その運動性に富んだサウンドは自分で演奏しながら紹介していてもかなり新味で驚いておりました。まぎれもなく次世代シンセと言えるでしょう。
観客ご覧のとおり、どのステージもぎっしりとお客さんで会場が埋め尽くされていました。
ご来場、ありがとうございます!
ステージYMOの第4のメンバー松武氏、それに氏家、斎藤の各氏とともに、YMOの名曲「テクノポリス」や「ライディーン」を演奏するときは、メチャクチャ盛り上がります。実はこれらのYMOの曲って、理論的に分析しても、おもしろいんですが、とりわけ「テクノポリス」ってあんなにポップでシンプルなのに演奏すると、とても難しいですね。
松武秀樹氏JSPA会長、松武秀樹氏
さすがYMOのデザインシャツが似合ってますね。
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