Foresight 制作ドキュメント

バンド・レコーディング~その2

バンドレコーディング2

2003/7/29(火)、MOTO MUSIC STUDIOにて2回目のリズム・レコーディングです。今回のメンバーは木村万作(ds)、渡辺 建(b)、養父 貴(g)の各氏。ダビングで後日参加してもらった原田芳宏氏(steelpan)を含む、このメンバーはもうみんな気心知れています。

レコーディング前日、ちょうどL.Aからトミー・ファンダーバーグのボーカル・テイクが収められたProToolsのデータが送られてきたので、まずは「It’s Your Love」からスタート。ちなみにボーカル・トラックはフェイクを含めて、カッコいいテイクが何トラックも入っていて、「好きなものをチョイスして」とのこと。どれも捨てがたいけど、後で悩むのもイヤだったのでこの段階で使用トラックを決めました

この曲の打ち込みデモもあらかじめみんなに渡してあったので、すんなりレコーディングに入れました。ノリノリのいい感じで早々にOKテイクが出せました。

続いて「Cape Wind」。ストリングがフィーチャーされる曲で、すでにライブでもこのメンバーで何度か演奏してきた曲です。ただレコーディングでは「ECM 風の質感を出したい」とみなさんへ要望。万作さんや建さんには、ぐっと抑えてもらいつつ後半に入っても必要以上に盛り上がらないように…といったガマンの演奏をしてもらいました。万作さん曰く「テンションを保つためにも必要以上にやりたくない曲だね」ということで、鮮度の良いテイクをパックして完了。みんなすごい集中力であります。養父氏のアコギもなかなか素晴らしい。最後はアントニオ・カルロス・ジョビンのカバー「Desafinado」です。これはまったく問題なし。2テイク目でOKです。14時スタートで晩飯前には3曲分のリズム・レコーディングは終了してました。とてもリラックス・ムードの中でのレコーディングだったのですが、3曲ともとても落ち着いた雰囲気のサウンドになって大満足であります。

木村万作氏いつも笑顔の万作さん。ご覧のとおりTシャツに半ズボンのラフなスタイルですが(笑)、演奏の方は渋くアダルトにキメてもらいました。
渡辺健氏またしても建さんにベースを弾いてもらえるなんて、嬉しい限りです。長年培ってきた万作さんとのコンビネーションは、どっしりとしたリズムで心地よいサウンドを形成してくれます。
養父貴氏養父氏には、ここ最近、よくアコギを弾いてもらっています。長いつきあいだけに、ほしいコード・サウンドやフレーズをすかさずフィットさせてくれます。昔は楽器メーカーのデモなども一緒にやっておりました。
篠田元一うぅ..、かなりお疲れの様子。実はこの日も徹夜明けでした。スタジオのピアノはヤマハの C3なのですが、調律にこだわり、またエンジニアの川上氏のおかげで、素晴らしい音でレコーディングできました。
マイクピアノの使用マイクはB&K4006×2とRODE NT2×2を曲によって使い分けています。今回はオフマイクは使っていません。写真はB&K4006です。
休憩タイム休憩タイムはスタジオの相変わらず外のオープン・テーブルです(笑)。雨模様なので、空工場の中でまったりとしています。ちょっと妙な光景ですね(笑)。
オヤジ攻撃この二人にはさまれると、もう大変(笑)。ワン・パターンのオヤジネタが延々と続きます。だけど一緒に演奏できて本当に嬉しいです。さて、これからコンビニに行きますか。
収録は続くスタジオ内は養父氏が「It’s Your Love」のギター・ダビング中。後半のソロもなかなか聴き所でしょう。
原田芳宏後日、「Cape Wind」にスティールパンの原田君にダビングをお願いしました。面倒なコード進行のなか、印象的なソロ・テイクをいただきました。いつもありがとう!
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