PIVOT 制作ドキュメント

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マスタリング

マスタリング

メチャクチャ猛暑の2000年7月23日(日)、音的には最終段階になるマスタリング作業が行われました。プリプロ~MOTO MUSIC STUDIOでの収録~MITスタジオでのTDと進めてきましたが(とびとびでしたが5ヶ月かかったことになります)、いよいよこれでファイナルを迎えることになります。そう考えると感慨深いものがありますが、TDの段階で全体像や方向性は見えているので、このマスタリングは実は楽しい作業でもあります。

マスタリングは、東京・麻布の閑静な住宅街に位置するKIMKEN STUDIOで行いました。布川&納による「DuoRama」など、zizoレーベルでも御馴染みのマスタリング・スタジオです。具体的な作業内容は、サウンドの最終的な調整、曲間の設定などを行い、CDプレス用の最終マスターを作るわけです。

ここ数年、マスタリングはかなり重視されてきているのは、みなさんもご存知てしょう。ハード/ソフト面の進化もあって、TD後の音も、マスタリングでかなり音を自在に変えることが可能になりました。とりわけ、現在の音圧競争に勝ち抜くために、レベルを格段と持ち上げたりするのも、マスタリングでおもに行う作業ですが、それによって、曲のダイナミクスの起伏が犠牲になってしまいます。今回は、あくまでも音作りはTDの音を尊重し、軽く音質補正とツヤを与える方向でお願いしました。実際、行ったのは高域と低域(曲によっては中低域)を多少上げてレンジの幅を広げただけで、コンプも一切使っておりません。その結果、音的には、生楽器の表情も豊かになり、サウンド全体の迫力も増した感じで、とても満足のいく結果が得られました。いや、最高の仕上がりと言ってもいいでしょう!

KIMKEN STUDIOKIMKEN STUDIOは、高級住宅街にあるマンションの一室にあります。外は猛暑ですが、スタジオ内はどこも暗く夜の雰囲気・・・・。マスタリングに必要な機材が置かれ、モニターもNS-10Mスタジオだけのシンプルな設計なのですが、どことなくアトリエっぽいムードが漂う落ち着いたスタジオです。
水野さん、それに、しおさいZIZOレーベルの生みの親、石原 忍さんも同行しております。
SONIC SOLUTIONS CD Pre-Mastering Systemマスタリングで使われたシステムは、今や定番のひとつとなっているSONIC SOLUTIONS CD Pre-Mastering Systemです。基本的には、ハードディスク・レコーダーなので、考えられることは何でも可能です。ちなみに、曲によってはフェイド・イン/アウトもここで作っています。また、曲間の長さも、曲の流れに応じて、1曲ごとにかなり慎重に決めていきましたが、この辺は水野さんの意見が勉強になりました。
マスタリング・エンジニアの木村健太郎さん。若干27才にして、サイデラ、オレンジと名門を渡り歩き、独立するという新進気鋭のエンジニアです。もの静かですが、音に対する主張をしっかり持っている人なので、とても信頼できました。
木村健太郎TDの音を聴くや否や、「もっとレンジを広げられる思います」とのことで、淡々と仕事を進めていきました。サウンドも、グッと良くなるのがわかります。
木村健太郎前述したように、コンプ系は一切使わず、イコライザー補正だけで音を作っていきました。ただ、ある曲では、篠田のお願いで、ツヤと奥行きを与えるためにトータル・リバーブを付加しています。
仕事は早く、14時~19時の5時間でアルバム1毎分のマスタリングを完了させました。
ツーショットまた別の機会に一緒になれるといいですね。
ツーショットしおさいZIZOレーベルの若手社長、石原 忍さんとのショット。アルバムを出す機会を与えていただき、心から感謝しております。
さて、残すのは、ジャケットのデザインです。これから石原さんと一緒に詰めていきます。どんなジャケットになるのでしょうか。アルバムの中身同様、お楽しみに!

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