ディズニー・オン・クラシック 裏ツアーレポート

Disney on Classical
ここではツアーの模様を日記的にまとめてみました。約1ヶ月にわたる全国ツアーはとても楽しく充実したものでした。自分のデジカメ写真に加えてオーケストラ・メンバーや関係者などからいただいた写真を合わせると、ナント1,000枚を超えていて見るだけでも一苦労であります….とはいうものの、演奏している立場なので、ステージ上の写真は少なく、ここでお見せできる写真もリハーサル、楽屋、ステージの袖、それに毎晩のように続く呑み会の写真(これが多いんだな・笑)が中心であります。ほとんどツアーの“裏レポート”といった感じでしょうか(笑)。

なお、ステージの模様(東京国際フォーラムとサントリーホール)はオフィシャルWebサイトのフォト・ギャラリーでご覧になれます。併せてどうぞ。

(2016年2月13日追記: オフィシャルサイトの公開は終了いたしました。)

仕込み本ツアーに先がけて、まず最初の仕事はシンセの仕込みであります。これは「エレクトリカルパレード」の冒頭に出てくる御馴染みの“Ladies and Gentlemen~”のボコーダーのナレーションボイスを仕込んでいるところです(1/9:新宿のエイ・エム・テン・スタジオ)。生声は秘密の某氏で、僕が鍵盤で音程を付けるという難しいコンビネーションでしたが、結構うまくいきました。このサウンドをシンセに取り込み、ステージではリアルタイムでトリガーして鳴らしました。その他、いろんなシンセ・サウンドやSEなどの準備にも結構時間をかけました。
リハーサル1/12~14は東京のオペラシティでリハーサル。初日はキーボードとパーカッションだけで、その後はオーケストラ(東京フィルハーモニー)とのリハとなりました。オケ・メンバーはエキストラを含めて若い人が多かったので気持ち的にもリラックスできました。この頃はいろんな仕事と重なってしまい、百科事典のような厚い譜面はさらうのに一苦労しましたが、フル・オーケストラの中で演奏するのは本当に快感であります。
ツーショット指揮者/編曲担当のブラッド・ケリーと初顔合わせです。ブラッドとは来日前からシンセの音色の打ち合わせなどでも何度かメールでやりとりしていたので、緊張なくすんなりと話すことができました。とても気さくでユーモラスな面もあり、日本びいきの方であります。本国では日本語学校にも通っていたとか。デジタル系の機材に関しても結構詳しく、オーケストラの編曲だけでなく、打ち込み+Protoolsのデモもかなり本格的に作ります。mp3のやりとりも事前に行っていました。
渡辺建氏ツアーの約1ヶ月前に急遽、ベーシストが必要ということになり、ここは渡辺建さんしかいないだろうということでお願いしました。さそがしスケジュールの調整が大変だったことでしょう。今まで僕のライブやCDなどでたくさん共演してもらっているので気心も知れているし、この人が参加してくれるのは気分的にもラクであります。目論見どおり、今回のツアーでもムード・メーカーを発揮(笑)。演奏だけでなく、ステージのみんなを和ませてくれました。またサポート・キーボードに僕の数年前まで生徒であった大迫杏子もツアーに参加してもらいました。後ほど紹介します。
ゲネプロツアーの前日にあたる1/15に昭和女子大の構内にある人見記念講堂でゲネプロを行いました。小生は指揮者ブラッドの前におります。第1部、第2部ともに約60分の2時間ステージとなりますが、途中にブラッドやコンサート・マスターの青木高志氏のインタビューなども入るという構成です。
オリジナルキャスト第2部からはメインのゲスト・ボーカリストとしてディズニー・アニメーション『美女と野獣』ベル役、オリジナルキャストのペイジ・オハラ(右)、それにUSAブロードウェイ『美女と野獣』全米ツアーのビースト役のマイケル・ピオンテック(左)が参加します。二人とも素晴らしい歌唱を披露してくれました。
バックボーカルバック・ボーカルには、アン・アドレム、ステファニー・ヨウエル、エリック・ネルソン、ウィル・レイといった面々が参加しています。照明効果も曲の流れに応じて綿密にコンピューター制御されています。小ミュージカル的な楽しさも加わった華やかで楽しいステージです。
明日から本番さて、いよいよ翌日から郡山を皮切りに全国ツアーが始まります。
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