新ザ・ベスト・ギター・プログラミングス
本書はギター・パートの打ち込みについて、さまざまな角度からのアプローチをまとめたものです。ご存知のようにギターは代表的なベーシック・パートであり、特にポップス系のアンサンブルには欠かせない存在になっています。ギターと一口に言っても、アコースティック系の繊細なサウンドからディストーション系のヘヴィなサウンドまで、また哀愁漂うアルペジオからパワフルなコード・ストロークまで、バラエティに富んだ多彩なサウンドを打ち出します。弦楽器の特性をアクテイブに生かした特殊奏法によるサウンドもエキサイトするところでしょう。
実際、このようなギターをリアルに打ち込むには、他のパートと比較してもかなりのテクニックが要求されてくるのも事実です。音色がいくらリアルであっても、鍵盤楽器の感覚で安易に打ち込んでしまったら“ギターらしさ”は引き出せないはずです。
ギター特有のボイシング、ストロークでの出音のバラし方、チョーキングやハンマリング/プリングのベンド処理など、その細部にわたる具体的な打ち込み方が本書に盛り込まれています。“ギター系の打ち込みはどうも苦手・・・・”という人も本書を活用していただければ、納得のいく演奏データが作れるものと思います。
篠田元一監修
リットーミュージック刊
B5変形判/160ページ
定価(本体1.800円+税)