キーボード・ボイシング・スタイル・ブック特集
コードの構成音の積み方(ボイシング)を自由自在にコントロールできる唯一の楽器がキーボードです。そこがキーボードの魅力でもあり、難しさ、センスの問われるポイントでもあります。本書では、さまざまなコードの実用的なボイシングをルートごとに整理し、譜面、鍵盤図、写真などを使って立体的に表現。コード進行をも考慮し、ボイシングを選択するための判断材料を提供します。ギターやホーン、ストリングス特有のボイシングまでも収録し、プレイのみならず打ち込みの際にも役に立つ一歩進んだキーボード・コード・ブックです。
本書の特長
- ルート別にコードを整理しました。
- 本当に実用的なボイシングのみを厳選しています。
- 合計2,000種類以上のボイシング・スタイルを掲載しました。
- 構造を把握しやすくするためにボイシングをタイプ分けしています。
- 五線譜は両手ポジションで表示しました。
- 実際の演奏をイメージしやすいよう、手写真を掲載しています。
- 鍵盤図にコード構成音をすべて表示しています。
- テンション系のボイシングはもちろん、ギター、ホーン、ストリングス特有のボイシングも掲載しています。
まえがきより
コードは和音の構成を記号化したもので、さまざまな種類があります。とりわけポピュラー・ミュージックにおいて、楽曲の根幹のひとつはコードだと言ってもいいでしょう。
普段、何気なく押さえているのがコード。しかし、ひとつのコード・ネームからは、いろいろな押さえ方(ボイシング)があり、さまざまなコード進行に対し柔軟にアプローチできるようになるためには、さまざまなボイシング・スタイルを体得していく必要があります。
鍵盤楽器向けのコード・ブックは、昔からかなりの数が出ていると思いますが、本書では、片手のみの転回形などを掲載するのではなく、あくまでも両手ポジションを基本とし、バッキングをする上で実践に即したボイシングを中心に掲載しました。すべて鍵盤図と手写真を掲載し、視覚的にもわかりやすく構成させています。
コード・ブックとしては、通常のクローズド・ボイシングだけでなく、オープン・ボイシングや実用度の高いテンション・ボイシングも加えました。さらにピアノ系だけでなく、使用頻度の高いストリングス、ブラス、ギター向けのボイシングやアプローチも紹介しています。鍵盤楽器奏者だけでなく、打ち込みの音楽制作の方々にも参照していただけるものと思います。

