完成しました!『究極コード図鑑』
久々に新刊書籍のご案内です。
コードは、和音の構成を記号化したもので、多くの音楽ジャンルの共通語として、また楽曲やアレンジの骨組みや下地となっているのは言うまでもありません。コードは記号と言っても、その種類は多く、実際の押さえ方(ボイシング)も多種多様です。そのために、コード・ブックをガイドにしてコードを学んできた人も多いことでしょう。
そこで、ギタリストにもキーボーディストにも満足できる「コード・ブックの広辞苑」みたいな本格的なものを作りませんか、とお話を頂いてから、足かけ1年…やっと完成したのが、9/24発売になる『究極コード図鑑』(リットーミュージック)です。ギタリストの成瀬正樹氏との共編になります。
正直、めちゃくちゃ手間・時間がかかりましたが、その分、コードの基本形や転回形だけを載せたコード・ブックとは全然違うものなんです。実物を見たら、みなさんきっと驚くと思いますが、B5サイズで厚さが4.5cmくらいあります(なんと948ページ)。大辞典をイメージしましょう。で、どんなものかと言えば、
■ボイシングのバリエーションはギター/キーボードともに最大8パターン。
■ボイシングは基本的なものから、即応性のあるボイシング、オープン・ボイシング、効果的な省略形ボイシング、両手を使ったテンション・ボイシング、アッパー・ストラクチャー・トライアド、四度和音、特殊なボイシングに至るまで、実践の場で活用できるものを掲載(ここは従来のコード・ブックとは全然違います)。
■鍵盤のボイシングは両手による最適な音域、音数によるボイシングをキーに応じて対応。
■五線譜表記に加えてギターは指板図によるダイアグラムも掲載。
■コードの構成音の音名・音程度数表記。
■あらゆる分数コード表記可能なものを掲載。
■ギター用の分数コードダイアグラム表も掲載。
■類似コードのピックアップ。
■ギター/キーボードの誌面上の譜面はすべてSMFデータとして付録CD-ROMに収録(912×2ファイル)。全ボイシングは耳で簡単に確認可能。SMFはDTM制作でギターやキーボードのコードを打ち込むときにも使用可能。(とりわけギターの打ち込みには重宝するハズ!)
僕は鍵盤弾きなので、ギターのコード・ボイシングに関しては昔から数多くのギター関連書籍を手掛けている成瀬正樹氏が担当。すばらしい仕事をしてくれました。
ちょっと価格が高いと思われるかもしれませんが、中身に関しては比類なき、インパクト&新味ある一生もののコード・ブックだと思います!。9/24発売。すでに予約は開始されています。
より詳しい情報は僕のサイトにもアップしました。<こちら>をご覧ください。ふぅ~やっと出せたぞ(笑)。ぜひともよろしくお願いします!
■著者:篠田元一/成瀬正樹(共編)
■仕様:B5判/948ページ/CD-ROM付録
■価格:4,935円(本体4,700円+税)
■発売日:2010.09.24