PIVOT発売記念ライブ Vol.1
2000/10/18(水)、場所は六本木ピットインにてCD発売記念ライブVol.1が行われました。演奏メンバーはオリジナルのレコーディング・メンバーが全員集結。このメンバーでは何と4年振りのライブとなりました。伝説化されたPIVOTのライブがやっと実現したのです。ライブ当日は、平日にもかかわらず大勢の人が駆けつけていただき、満席となりました。なかにはかなり遠方からも来てくれた人もおりました。ご来場いただきましたみなさん、本当にありがとうございます。また、CD発売記念ライブということで、メンバー全員のサイン入りのCDを手売りさせていただいたのですが、これも予想を遙かに超えて購入して頂きました。重ねてお礼を申し上げます。
演奏曲は、アルバム収録全9曲と新曲1曲の計10曲。どの曲もライブ用にアレンジを施しというか、このメンバーだと何が起こるかわからないもので(笑)、どんどん新たな展開が創造されていきます。CDとはかなり違った白熱したテイストの演奏が展開されました。ここがまたPIVOTの魅力でもあるのです。この熱いサウンド、ぜひみなさんにも体験してほしいと思っています。とにかく篠田も、いい汗、たっぷりかきました。演奏を終えればメンバー全員、満身の笑顔。お客さんからも熱い拍手。とても幸せな気分がこみあげてきました。PIVOTの年内ライブは、この後も11/22(水-祝日前夜!)、12/15(金-華の金曜!)と続きます。今回見逃した人、ぜひこのPIVOTサウンドを経験してください。
演奏曲
1部 (19:30~20:35)
- Urban#2
- Night Wave
- Light Pink
- PIVOT
ピアノソロ~「エメラルドの波紋」
2部 (21:00~22:15)
- 庭に鰐
- Caribbean Funk Method
- Smash
- Crax
アンコール Pathos(新曲)
このメンバーで事前にリハをやったのは異例のこと(笑)。それだけに、決めたところは、ちゃんとそうなるはず。。。と思いきや、どんどん曲進行の雰囲気に応じてテンポや構成、流れが変わっていきます。ソロの順番さえも。やっぱり、そうなるか。。。(笑)。その場その場でみんなで曲を創造していく、そんな感覚です。だから、絶対同じ演奏にならない(笑)。ここもPIVOTの醍醐味でしょう。みんなクールな顔をしつつ、実はステージ上ではとんでないことが起きてたりもするのです(笑)。実は。これがすごい刺激で楽しいんです。
篠田のライブでの使用楽器は、写真右がRhodes73スーツケース。ここ最近のライブでは、スタジオから運んでおります。中央下がA-90(マスター・キーボード)、上が主にソロ用のXP-80。左は常設のグランド・ピアノ(ヤマハC5)、上に乗せているのはVS-1680で、「Night Wave」ではパーカッションとストリングス・セクション、「Smash」ではシンセ・パートを補いました。音源としては他にカーツウェルMP-1をピアノ系、そしてSC-88proでパッド系などをA-90の鍵盤で鳴らしています。
“毎度・毎度”の水野(正敏)さん。結構、今回はリハの段階からマジ・モード!? 真剣に熱いプレイが繰り広げられました。ちなみにコード進行が飛びまくる「Light Pink」では水野さんの指が骨折寸前になる点をいたわった演奏が展開(笑)。それはそれでまた違った世界が醸し出されました。また、例によって水野さんの毒舌混じりのMC。これは大爆笑モノ。MCの半分以上は、水野さんの漫談コーナーになっておりました。おかしすぎます。フラジャイルで一緒に演奏しているyaboも、「こんなおもしろい水野さんは久しぶり~」と言わせるほど(笑)。何が、こんなおもしろい水野さんにさせたのか、いまだに不明……でも、何だかんだ言って、面倒見がいいんですよ。実は。
PIVOT発起人の重要人物、矢堀孝一。今回はクールな面とアグレッシブな面が交差した大人のプレイを披露。ロック・スピリッツを踏襲したハードかつ先鋭的なジャズ・フィーリングはもはや体型ともども貫禄がついてきた模様(笑)。昔から、PIVOTにかぎらず一緒にプレイする機会が多いので、篠田サウンドの精通度が高いとのウワサ。家も車で15分という利便性を活かし今後の親密関係も深まるでしょう(笑)。ここ最近、お互いコンディミ同好会の傾向にあるよう(笑)。
(木村)万作さんとピットインのステージで演奏するのは4年振りです。いつもながらシャープなドラミングを披露。PIVOTサウンドに怒濤のリズムを提供してくれます。「Drummerというより江戸切子職人の息子……」というMCは爆笑でした。トップ・ドラマーでありながら、おごったところなんて全然なく、篠田にもいつも穏和に接してくれます。ただ、先日の大楽器祭の打ち上げでは、「篠田の曲はムズカしすぎんだよ~」ってマジでカラまれて大変でした(笑)。気をつけよっと。
日本でも指折りの若手ステールパン(ステールドラム)奏者の原田芳宏くん。ステージ中央に置かれたドラム缶のようなこの楽器は、音色とともにお客さんの興味をかなり引いた様子。MCのなかではステールパンの構造説明なんかもしてもらい、ライブならではの素敵なオプションとなりました。原田くんのパンの音は甘いし、ときには過激。もはやPIVOTのサウンドのなかには欠かせないファクターと言えるでしょう。当日、CDを購入して頂いた方は、一発パンを叩けるという特典付きもありました(笑)。
すっかり御馴染みになったPIPOホーン。左より宮坂聡彦(AS)、亀田直宏(TP),村瀬和広(TS)の3管編成。平均年齢22才!もはやみんな水野さんのお子さん世代か(笑)。今回のステージでは、「PIVOT」,「Urban#2」,「Crax」,「Pathos」の4曲に参加。なかなかの熱演です。もうかなりステージを積んできたので、音もしっかりしてきました。これからも期待してますよっ。