JUPITER-80への想い

01 久々の更新となります。震災被害を受けた方々には心よりお見舞い申し上げます。被災地の方々が一刻も早く通常の生活に戻れますことをお祈りいたします。

 気がつけば4月も中旬。満開だった桜も散り始め、これから本格的な春を迎えます。震災による自粛ムードなどにより、仕事面では僕もいろいろ影響を受けましたが、やっと仕事のペースも戻せつつあります。とはいうものの、いまだに大きな余震があったりで気持ち的にもなかなか気が安まりません。原発の件もとても気になります。早くこの震災騒ぎ落ち着いてほしいものです。


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 4/13-14と東京でローランドの新製品発表会が行われました。ここで僕はシンセサイザーの新製品JUPITER-80のデモンストレーターをさせていただきました。国内初お披露目となります。JUPITERといえば約30年前の同社JUPITER-8が名機ですよね。その後、JDとかJPとかその名を連想させるネーミングのシンセが発売されてきましたが、今回はオリジナル名がばっちりとストレートで踏襲され、外観もオリジナルのJUPITER-8の名残を感じさせています。このシンセへの期待、思い入れなどがたっぷり詰まった、まさに「満を持して」のローランドの力作シンセといっても過言ではないでしょう。
 このシンセのすごさやスペックなどは既に多くのサイトでも紹介されているし、これから雑誌などで詳細な記事を書いたりする予定なので、あえてここでは細かく書きませんが…。
05 僕もオリジナルのJUPITER-8を使ってきましたが、今回はそれをモデリングなどで再現、復刻したものとはまったく別物です。8が80になって、みたいな機能アップではありません。ざっくり言えば、音の抜群の良さや最新鋭機能の搭載などは当然として(むしろそんな上位スペックは隠されています)、そんなことよりも、演奏者の意のままに弾ける表現力や気持ちをかき立ててくれる“楽器”に仕上がっているのです。真のライブ派シンセと言ってもいいでしょう。
 誤解を恐れずいうと、演奏者のレベルによって楽器の魅力も変化すると言ってもいいと思います。そんなシンセ、ここ最近出てないでしょう。シンセは楽器なのだから弾き手によって出てくる音も違って当然。金太郎アメのようなどこを切っても同じような顔の音が出てくるシンセなんてもう魅力ありません。無論、制作面で幅広く使える先鋭的サウンドや機能も満載しています…って段々、解説文になってきたので、この辺でストップします(笑)。
 実は、このJUPITER-80は1年半以上前の開発段階から携わらせていただき、内蔵音色の制作やレビューなどを行ってきました。そんな点からも、開発スタッフ同様、やっとここでお披露目することができて、とても嬉しさがこみ上げてきます。
 とにかく、ぜひ実際に鳴らしてみてください~。きっとワクワクしますから!
※写真は会場にご来場の方やローランドから頂いたものです。この場を借りましてお礼を申し上げます。

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 さて、この日の発表会、スペックをダラダラ話すのは禁止令?でした。本当はこの中身のすごさや多彩な機能などはもっと紹介したかったのですが(笑)。とにかく演奏を中心に音の魅力を伝えようということで、ほとんど弾きっぱなしのデモでありました。とはいっても発表会間近に浜松に最終調整に行ったり、それからデモオケや音色の仕込みなどするのはギリギリで実はかけ込みセーフのステージでした(笑)。独自の音色群「SuperNATURAL」を全音色に搭載し、音の表現力も従来のサンプリングとは比較になりません。デモにおいてもレジストレーションの操作性、予想以上に快適でした。

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 右写真、僕の後方におります方は、JUPITER-80の開発スタッフであります山田謙治さん。細かい注文にも迅速に応えて頂けるとても頼もしい方です。ありがとうございます~!

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 左写真。今回、JUPITER-80以外にもたくさん新製品が発表になったのですが、デジタルレコーダーMICRO BR BR-80などの紹介はギタリストの山口和也くん、それにワイヤレスマイク付属のポータブルアンプ「BA-55」では坂本彩さんがボーカルを担当しています。それぞれもなかなか魅力的なアイテムなのでご注目くださいね。むむ…、見ようによってはなんか親子写真にも見えるなw
 右写真。発表会の司会はローランド波多江良徳さん。ご存知GUEENのFREDDIE HATAEです。アドリブを交えた司会捌きはさすがフレディ~。彼との付き合いもかなり長いですねぇ~
 
 今回の新製品発表会はディーラー/プレスさん向けの内覧発表会でした。一般の方へ向けたユーザーイベントは6/12(日):ベルサール秋葉原で行われるRoland SYNTHESIZER DAYとなります。すばらしいゲスト陣も出演します。僕もここでJUPITER-80をセッションバンド形式で弾いたり解説したりします。ぜひぜひご来場ください。

<参考>
今回の発表会記事のサイトをいくつかリンクさせて頂きます。
BARKSニュース
Livedoor HOMMEニュース
週アスPLUS
Rock on Companyニュース

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