Thprim アーカイヴ (過去の日記より抜粋)

2006/2/13(月) ~水野氏と久々の再会

(自分は「力作コンテスト」のステージで元ゴダイゴのギタリスト浅野孝己氏とのステージで共演する)…この「力作コンテスト」を含む、サウンド・スパーク自体はもちろん、他にもいろんなデモ演奏やライブ・パフォーマンスがあるのですが、その中でも「3×3with矢堀孝一」というこの日のためのスペシャル・バンドも出演で、しかも出演ミュージシャンの楽屋は同じ。「3×3」と言えば、水野正敏氏(B)、大徳俊幸氏(P)、東原力哉氏(Ds)といった濃いメンツ。それにゴルフ友達でもある矢堀氏、加えて遊びに来てくれた大高清美(ORG)女史というメチャ濃すぎる~メンツで楽屋はコレストロール、どろどろ状態であります(笑)。

水野さんといえば、僕の1枚目PIVOTの仕掛人?だし、ここしばらく(5年以上?)お会いしてなかったので、なんか不吉な予感…っていうのは大ウソで、実はとても楽しみにしておりました。水野さんと再開するやいなや、第一声が「あ、篠田くん。仕事いいからお金頂戴~」…(^ ^;) 昔はですね「あ、篠田くん。なんでもいいから仕事頂戴~」だったのに、スゲー~ウルトラ直球。参りました。いやー益々元気な水野さんとお話ができて、もうアゴがハズれそうでした(マジで)。あ。冗談はともかく、水野さんのミュージシャンとしてのオーラはなんか一層でかく見えました。年に6枚ペースでアルバムをプロデュースできる人はやはり水野さんしかいません。で、水野さんから何かやろう、ってことにもなって近々に打ち合わせになっちゃいました。どうなるんでしょう。楽しみです(いやホンマ←水野節・笑)。

ツーショット

2006/3/4(土)  ~仙道さおりさんとの共演打ち合わせ

2006/4/24に新プロジェクト・グループとしてInvisible Pallet(インヴィジブル・パレット:略称“インパレ”と呼んでください)の1stライブが行われます。このインパレのプロジェクトには紅一点、新進気鋭のパーカッション奏者、仙道さおりさんも参加してくれます。何度か彼女のライブ演奏を拝見しておりますが、即応性にも富んだ、アイディア満載の多彩なリズムを作り出します。本当に才能豊かな方でご一緒に演奏できるのが楽しみであります。ちなみに、彼女とはお互い共通するミュージシャン友達が多く、間接的な接点が多かったので、話しはスムーズに進行しました。マジな打ち合わせは初でしたが、延々4時間以上、いろんな話題で盛り上がってしまいました。

ツーショット

2006/4/26(水)  ~Invisible Paletteの1stライブで仙道さんと共演

2006/4/24のInvisible Paletteの1stライブ(目黒ブルース・アレイ・ジャパン)、お陰様で、満員御礼の大盛況のうちに終了しました。ご来場の方々にはこの場で深くお礼を申し上げます。1stライブということもあり、我々も少々緊張していたのですが、とりあえず“やって良かった!”という感触を確実につかんでおります。 このグループの音、多くの方々にも知ってもらいたいと思っています。次なる展開も思案中であります。今後ともよろしくお願いします!近日レポートをアップいたします。

写真はライブ後のスナップです。 左より小生/仙道さおり(Perc)/西嶋徹(Cb)/蒲谷克典(Vc)/遠藤雄一(Vln)/成谷仁志(Vla)/中村均一(Sax)の各氏です

グループショット

2006/5/23(火)  ユニット初顔合わせ

実はここしばらくは僕にとって4枚目の新作アルバムの構想や準備に追われていました。すでに水野氏のHPでは以前より先行してアナウンスされているのでご存知の方もいるかと思いますが、ベーシスト/プロデューサーの水野正敏氏、パーカッションの仙道さおり女史、それに僕のトリオでバンド結成し、そのまま6月にレコーディングするという流れになりました。レーベルはVME(ベガ・ミュージックエンタテインメント)です。

新作に関しては、いくつか話はあったものの暗礁に乗り上げておりました。そんな時折、楽器メーカーのイベントで5年ぶりに水野氏と再会(2006/2/13の項参照)。水野氏といえば、1stのPIVOTのオリジナル・メンバーですが、その後は年賀状を交わすくらいで(水野さんはメール年賀です・笑)、なかなか一緒に演奏する機会もありませんでした(僕にとって水野さんは存在がでかすぎだったんです・笑)。この再会時に水野さんから「何かやろう」という言葉は社交辞令のようなものだと思っていたのですが、その後は水野さんの圧倒的な行動力で一挙に話しが進んだというわけです。

当初は「水野+篠田」のDUOを要にゲスト陣を入れてというスタイルが提案されていたのですが、僕がInvisible Paletteなどで共演した仙道さおりちゃんをぜひ、と紹介したら、 これが三者意気投合。思いも寄らない妙?な組み合せだけど、それがかえって良かったみたいです。音を出す以前から、水野さん曰く「もう全部見えたでぇ!」とすごいモチベーションであります(笑)

昨日、3人で初の音だしミーティングを行いました。確かに予想どおり?メチャクチャ感触が良かったです。もうバッチリであります。僕自身、ピアノ・トリオというスタイルはあまり経験がなかったので、新曲作りも今までとは違った感覚で見直しました。いろんなイメージが自然とわき出てくるし、自分のやりたいことがストレートに打ち出せるだけでなく、三人のコラボレーションがどんどん曲に彩りを添えていく、だから無駄な音はどんどん省いていける…そんな感じてあります。自分的には、ここ最近、弦楽器などを交えた大きい編成でやってきたので、トリオでの演奏はとても新鮮です。この新作に関しては随時お知らせしていきます。ご期待くださいね! ちなみにこのバンド名、みんなで一度決まったかのように思えたのですが…再考であります(笑)。近々に決まるでしょう。

グループショット

2006/5/27(土) ~ユニット名の由来と決定

水野正敏氏と仙道さおり氏との新ユニットですが、本日は大安なのでユニット名を公表します(笑) 当初、さおり氏が提案したユニット名が全員一致で決まりかけていたのですが、全員なかなか覚えられないことが発覚(笑)。というわけで再考していたわけです。

バンド名とかユニット名とかって、実はなかなか決めるの大変なんですね…。誰しも月並みなネーミングは避けようと思うんけど、あまり個性的すぎてもなかなか覚えてもらえない…。

僕自身もこのユニット名を真剣に考えていたわけですが、じっくり腰を据えて考える時間がありませんでした。今やネットで英語のみならず、フランス語でもイタリア語でも手軽に辞書が使えるわけですが、こういったツールに頼りすぎてしまうと選択肢が多すぎてなかなか整理つかなくなってしまうわけです。

そんな矢先、疲労と風邪が重なって、終日まったりしていたのですが、この日が幸いしてじっくりとユニット名を考えることができました。今回は自分のソロといよりは、トリオ編成のユニットなので、各人の個性を存分に出したい……そうか、やはり色だな、ということで、まず三原色(Three Primary Colors)をベースに。この英語表現が正しいかは別として、3原色なら混ぜ方によってどんな色でも作れる…という納得いくようなこじつけができたわけです(笑)。ただ、Three Primary Colorsじゃ長いしT.P.C.じゃ間違えやすいし..といことで、これをもじって造語を作ってみようとことで捻出したユニット名が

Thprim(スプライム)

です。水野氏も予想に反して?一発OK、さおりちゃんも“きゃー~これに決定!”(笑)ということで満場一致で、めでたくユニット名が決まりました。ユニットの目指しているサウンドともこのネーミングはどことなく共鳴感があるし、言葉自体が持つ響きも爽快・現代的・ヨーロッパ的なムードが漂っているのでは、と思っております。いかがでしょう。

なお、6月からのレコーディングのスケジュールも決まりました。CD発売日はまだ未定ですが、9月までにはリリースできるでしょう。ちなみに9/26(火)は目黒ブルース・アレイ・ジャパンでCD発売記念ライブが決定しています。ぜひとも、このThprim、ご期待ください!

2006/6/19(月) ~レコーディング・レポートその1

6/18は水野正敏氏(Bass)、仙道さおり嬢(Per)との新ユニット、Thprim(スプライム)のレコーディング初日でした。場所はウチのMOTO MUSIC STUDIOです。プロデュース担当の水野氏曰く、「もう録る前から音が見えたでぇ~」という予感は見事に的中し、レコーディングは順調に進行。外は雨ですっきりしないものの、スタジオ内は終始和やかなムードに包まれて気持ち良いレコーディングが進められました。途中、ジャケット用とプロモーション用の撮影のために、カメラマンが入り中断しましたが、それでも4曲を収録。

録音担当は僕の2枚目と3枚目を手がけてくれているコロムビアの筆頭エンジニア、川上真一氏が担当。超最高レベルのHA(ヘッドアンプ)を含め、ウチのスタジオではまかないきれないレコーディング機材をたくさん調達して臨んでくれています。もう何も言わずとも本当にすばらしい生音を録ってくれます。ちなみに今回はアシスタントに弟子の信田を起用。緊張しながらもよくやってくれています。

初日の音を聴くと、改めてこのユニットのバランスの良さを感じます。全体的に音数は少ないんだけど、決して薄い音にならない。僕自身、ちゃんとピアノ・トリオをやったことがなかったので、ピアニストとして強い主張は出さない、というか出せない。それを補完するかのように、みんなの個性が注ぎ込まれて相乗的に新たな広がりを生み出しているような気がします。3人が主張すべきところと引き際を微妙に絶妙にコントロールしているのがよくわかります。ひとつの曲に向かって、みんながそれぞれの解釈で自由に彩りをつけていく…その中で発生するかけ引きが実に楽しいんです。これは、明らかに普通のピアノ・トリオとは違う音でしょう。

収録は11曲を予定で、6曲が僕の曲、2曲が水野さん曲、1曲がさおりちゃん曲、2曲がさおりちゃんとの共作曲、で、全体的にはヨーロピアンな透明感のあるECM的なサウンドをベースに爽やかさとポップさを付加したような感じになるのかなぁ?(あくまでもイメージですが)

僕の曲は、従前の曲よりもクラシック的な色が強いかもしれません。今までは結構細かいところまで譜面に書いてきましたが、今回はほとんど簡単な譜面しか用意してません。水野さんとはPIVOTで一緒にやってきたから、何をやるのかわかるし、さおりちゃんも曲に応じて、パーカッションのセットを変えたり、見たこともないような小物を見たこともないような奏法で演奏したりして、とにかくアイディア満載(それにしても彼女のカホンは圧巻です)。 自分のピアノも曲も今までのアルバムとはちょっと違う面を感じ取ってもらえるでしょう。

ジャケット&プロモーション用の撮影も終えています。8月初旬までにはTDを終えて、9月内にリリース予定となっています。大いにご期待ください!詳細なレコーディング・レポートもアップしますが、とりあえず先がけてレコーディング時のスナップをお届けします。楽しさが伝わるかな?(笑)

というわけで、今から仕上がりが楽しみであります。
ご期待ください~

レコーディング模様のスナップ写真

2006/6/26(月) ~レコーディング・レポートその2

昨日25日~深夜は、Thprim(スプライム)のレコーディング2日でした。前回同様迅速簡単レポートです。

全員しっかり揃ってのレコーディングはこの日が実質最終日。少々やっかいな曲を含めてナント7曲収録しなければなりません。しかも、前回のレコーディングは雨だったもので、再度カメラマンの佐藤久氏が屋外でもジャケット用&プロモーション用の写真を押さえておきたいというので、その時間を含めると、かなり難儀なスケジュール組みであります。ほんと大丈夫なのか?

前回同様、前日よりコロムビアのエンジニア川上くんと、弟子の信田が周到に準備。超最高レベルのHA(ヘッドアンプ)を含め、ウチのスタジオではまかないきれないレコーディング機材はコロムビアより調達しました。ちなみにピアノはオンにRODE NT2、オフにAKG414というマイクセッティングであります。なぜかこれがベストチョイスとなりました。

当日、メンバーは昼過ぎに集合。自分はほぼ徹夜明けなのでシャワー直後のご対面(笑)。例によってウチのスタジオにはまともにくつろげるロビーがないので、いつものように外テーブルで談笑打ち合わせ。このまま、まったりしていると、いまにもバーベキューが始まってしまいそうな気配なので(笑)、簡単な譜面の突き合わせに続きレコーディング開始であります。めずらしく水野さんも、7曲収録のコトの大変さを認識している様子(笑)。

2日目とあって、最初は順調だったものの、初見曲もあったり、いろんなアイディアの試行錯誤もあり、その間に撮影も入ったりで、3曲録り終えたのが22時頃。結構、みんなクタクタモード突入。集中力の限界に入り、水野さんは自分の担当曲を録り終え、晩御飯タイムを終えたら、とて~も安心したらしく、さおりちゃんのダビング中にピアノの下でしっかり寝てました(笑)。 さぞお疲れなのでしょう。

まぁそんなこんなで、残りは別日にしたいという雰囲気が飛び交う中、さおり嬢との景気のいい共作曲になったら、なぜか、みんな復活モードへ。この勢いは逃しません。その後は2時間で3曲収録というハイペースで一挙に本日分のレコーディング完了であります。
いや~終わるものですね。それに、前回分と合わせて11曲ともかなり内容がいいんです。メンバーも周囲関係者も大満足であります。

この2日目のレコーディングの様子は写真からも察してもらえるでしょう。あ、さおりちゃんは例によって、前回以上に多彩なパーカッションを使ってて、かなりこだわりました。水野さんはV-Bassも使用です。自分はピアノだけでなく、これからダビングでRHODESとシンセPADを使う予定です。でも、サウンド全体はあくまでもアコースティックなピアノ・トリオなんです。音の方はとにかく楽しみにしててください。

残るは、さおりちゃんのボイス&ボーカル、それにピアノの一部差し換えとほんの少しのシンセダビングであります。その後、川上氏にはとことんミックスに時間をかけてもらう余裕のスケジュール。で、8月頭にマスタリング、9月内にリリースの予定です。

気がつけば2日間ほとんど寝てませんね(^ ^;)。さっきまでラーメン屋で盛り上がってました(笑)。
またレポートアップします。

レコーディング模様のスナップ写真

2006/8/4(月) ~ミックス完了

いろんな仕事を抱えての、Thprim(スプライム)のレコーディングが進行していたので、実はめちゃくちゃ大変でした。

で、昨夜、Thprimのミックス(TD)がやっと完了しました。
ミックスには、ベースの水野正敏氏、パーカッションの仙道さおり女史とのディスカッションを時には激しく、時にはまったりと交えつつ(笑)、綿密に緻密に行ってきました。コロムビアの筆頭エンジニア、川上真一氏のまさにプロフェッショナルな手腕、それにアシスタントとして弟子の信田が活躍してくれたおかげで、レコーディングからミックスに至るまで、納得のいく作品作りができました。もうやるだけやったという感じであります。水野さんのこの脂ぎった表情と、さおりちゃんの達成感のある笑みが、作品のすばらしさを物語っているでしょう(笑)
残すは音響ハウスでのマスタリングだけですが、もうアレコレいじる必要はないでしょう、ってくらいミックスに時間をかけました。

ジャケットのデザインも進行中なのですが、レーベル側と水野さんが何か企んでいるらしいので、もうお任せです。

レコーディング模様のスナップ写真

2006/8/10(木)  ~マスタリング完了!

Thprim(スプライム)の1stCDの音作業では最終段階となるマスタリングが昨日9日、音響ハウスで行われました。音響ハウスは改装して間もないだけに、マスタリング・ルームは内装・外装はもとより、機材面はかなり次世代オーディオをにらんだグレードアップが図られていました。これ以上のマスタリング環境はちょっとないでしょう。

コロムビア川上氏のTD(ミックス)がすばらしい出来映えだったので、マスタリングではレベルや曲間の調整が中心であまり手を加えないだろうとの予想だったのですが、やはりこれだけすばらしい環境だと、いろいろ欲が出てきてしまいます(笑)。音響ハウスのマスタリング・エンジニア石川 亘氏も凄腕だけに安心して任せられます。基本的には一段とツヤを与える方向での“音のトリートメント処理”をお願いしたのですが、ピアノ、ベース、パーカッションのアコースティック中心編成だけに、格段と臨場感が増してきました。無論、過剰なレベルアップなどは一切せず、元音のダイナミクスを活かした上です。ウチのスタジオのピアノがこんな美しく響くなんて初めてであります。ちょっと感動(笑)。さりげないけど、実は大幅な質感アップ…今回のマスタリングはまさにそんな感じでありました。このままCDプレスされていきます。楽しみであります。

マスタリング作業には、今回のCDレーベルとなりますVME代表取締役の多賀谷哲也氏をはじめとする関係者も同席で、今後のプロモーションの打ち合わせなども兼ねた進行となりました。 我々メンバーは今回のCDの仕上がりにはとても自信を持っているのですが、レーベルサイドも、音は大満足してくれた様子でひと安心です。こうなると、ジャケットもこだわりたくなります(笑)。

グループショット

レコーディング模様のスナップ写真

2006/8/25(金)  ~ジャケット完成!

1stCD(レーベルはVME)の発売は10/7(土)に決まりました。無論、大安日です(笑)。ジャケットも完成しました。なかなかポップでオシャレなジャケット(紙ジャケ)でしょう~。爽快感ある現代的なサウンドのユニットの音に、イメージをピッタリとフィットさせてくれた感じです。メンバーも関係者も大満足のジャケットです。ジャケット内もCD盤面も、どこを見てもとてもポップなデザインで統一されています。

10/7リリースに向けたプロモーション関係も始まりまして、今後、音楽雑誌関係などの媒体にもインタビュー記事を含めていろいろ登場になると思います。プレス関係では、予想以上に高い評価をいただいております。11曲で60分を超える収録曲はどれも自画自賛であります。ほんと、良いアルバムに仕上がりました。

 

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