篠田元一 Special Night Vol.1
2002/10/19(土):目黒BLUES ALLEY JAPAN
今回の「篠田元一Special Night」は、『Floating Colors』発売記念ライブ(同所)以来の4ヶ月半振りのステージとなりました。前回のステージの感触が良く、ご好評をいただき、それに応じた形でのライブとなりました。当日は夕方から雨が降り出してしまいましたが、たくさんの人がつめかけてくれました。ご来場の方々、ありがとうございます。心よりお礼を申し上げます。
今回のステージも、前回同様、第1部はピアノ+弦楽四重奏、第2部でリズム・セクションが加わるという構成です。リズム・セクションの面々は、ご覧のとおり御馴染みのメンバー。また今回の弦カルは、前回、ご一緒させていただいたザ・芸者ストリングスの妹分にあたるカルテット彩が担当してくれました。みんな現役の芸大生です~。フレッシュで勢いのある演奏がとても好感が持てたし、確かなテクニックをバッチリと披露してくれました。バンド全体はリハの段階からとてもホットでリラックス・ムード。そのまま本番ステージにもその雰囲気が踏襲され、とても良い演奏展開になったと思います。お客さんもとても温かかったし、盛況で実に楽しい一夜となりました。
実は、ライブ当日、モロモロの仕事などで徹夜明けになってしまい、しかも、この日は早朝にワールドPCエキスポ(東京ビッグサイト)で力作コンテストの審査授賞式があり、その直後にそのままブルースアレイに向かいました。当日リハの時は、睡魔と過労との戦い(笑)でしたが(リポビタンDスーパーを3本飲んだりして・笑)、続々とご来場頂いくお客さんを見ていたら本番前にはすっきりと一挙に復活しておりました~。
出演メンバー
- 篠田元一(Piano)
- 原田芳宏(Steelpan)
- 養父 貴(Guitar)
- 渡辺 建(Bass)
- 木村万作(Drum)
- カルテット彩
- 牛山玲名(Violin)
- 花房照子(Violin)
- 山本法子(Viola)
- 久保公人(Cello)
第1部
第1部:演奏曲
- Cavatina
- Invisible Palette
- 朝霧
- エメラルドの波紋~Next Story
- Time and Air
- Vari Dance
オープニングは、映画「ディア・ハンター」の収録曲で有名な「カヴァティーナ」。いろんな方が取り上げてアレンジしていますが、師匠の笹路正徳氏が渡辺香津美さんの「Dear Tokyo」の中でやっているものを聴いて、チャレンジ精神丸出しでトライしてみました。もともとザ・芸者ストリングスの定期演奏会用にスコアを書いていたのですが、今回は僕のピアノが入るため、スコアも新たに手直ししました。この曲を1曲目にやったのはみんなの演奏上の力関係が同じであるため、リラックスして演奏できるのと、まずはカバー曲で耳を傾けてもらおうという趣向でした。若手の弦カルは、リハ以上にアンサンブルはしっかりしているし、表現力も豊か。こりゃ行けるぞ~と思いました。
以後の曲は「Floaing Colors」の収録曲からです。今まで、金子飛鳥カルテット、ザ・芸者ストリングスと素晴らしい弦カルと演奏してきましたが、同じスコアを演奏してもらっても、それぞれ微妙な違いが出ておもしろいですね。今回のカルテット彩は、若さ溢れる勢い、スピード感が魅力でしょう。みんな練習熱心で、リハの休憩時も練習しているし、当たり前だけど、やればやるほど良くなっていく。考えてみたら、こんな若い子達と演奏した経験はないし、自分の曲ながらフレッシュな気持ちで演奏できました。ちなみに、弦カルとのリハは周到に3回やったのですが、最後のリハは何と芸大の教室でやりました。この歳で、芸大の中に入れるとは、なかなか貴重な経験をしたものです(笑)。